#777 言葉のちからシリーズ01


canon NEW F-1 / FD50mm macro / Lomography color negative 400 / 2017SEP

写真家・鬼海弘雄氏の作品「ぺるそな」(草思社) あとがきより引用

(中略)

ほとんどの時間は、ただ待つことだ。

だが、カメラは出会いがあれば一瞬にして写し取れる「魔法」なので、待つことができる。そんな無聊な時間は、見慣れたはずのものを、ただただ繰り返して見続けることの面白さをそっと教えてくれたりする。

ふと、日常の時間の襞に潜む驚きやふしぎを見つけたり感じたりすることで、生きることの謎を浮かびあがらせるからだ。

理屈っぽくなってしまったが、ただ、わたしは、人が他人にもっと思いを馳せていたり、興味を持てば、功利的になる一方の社会の傾きが弛み、少しだけ生きやすくなるのではないかと思っているからだ。

そんな妄想から、存在感に溢れた人びとを、よりいっそうに恰好良く、まるで舞台に立つ主人公のように撮りたいだけ、いつも思っている。

もっと人を好きになればいいのだと・・・。

写真集「ぺるそな」に出てくる市井の人々の眼差しに、その人の人生そのものが如実に現れていると思いました。そして、それを写真として写し取っている鬼海さんの眼差しはとても優しいものなのだろうと思います。そうでなければ、被写体の方々の眼差しにその人の人生そのものが浮かび上がることはないと思います。

#776 言葉ひとつ


canon F-1n / FD50mm / Lomography color negative 400 / 2017AUG

ふとした時にいつも感じることがあるのですが、人間の感情ってすごく不思議なものだということ。

それは、言葉ひとつで、元気になったり、前に進む力を与えられたり。

逆に、言葉ひとつで、どうしようもなく途方に暮れてしまったり、怒りが爆発してしまったり。

一個人の限られた範囲ではありますが、日々生活する中で見聞きする言葉や文章の中から、これは素敵だなぁと思う言葉や文章をノートに書き留めるようにしています。

不定期になると思うのですが、備忘録としてこのブログで、感銘を受けたり共感したり、心に響いた言葉や文章を写真と共に記していきたいと思います。

#772 ロビンソン


canon F-1n / FD50mm / Lomography color negative400 / 2017JUL

世の中的にはもはや懐メロと認識されるのかもしれませんが、90年代後半の音楽は今も褪せることなく生活に潤いを与えてくれます。

中学生のころ、夜9時くらいからのNHKラジオの音楽番組を聞いていたのですが、そこで好きなバンドの曲や新曲情報、ゲストトークなど聞いたりしていました。もちろんインターネットなんてまだ普及すらしていなかったので、情報源はテレビ、ラジオ、雑誌。あの時はそれで十分と言えば十分でしたよね。

多分ラジオからだったと思うのですが、スピッツの「ロビンソン」を、それもイントロを初めて耳にした時のあの衝撃は忘れられないです。

そして、ジャケットの写真が最高です。もちろん、フィルムでの撮影。やろうと思えばなんでも加工できてしまうデジタル写真とは違い、その場の光をきちんと読み、撮影時でベストを尽くす、その当たり前を当たり前に仕事してきた先人たちの偉大さに感服です。

今週末は2日間続けて撮影のお仕事を頂いています。土曜日は結婚式、日曜日は家族写真。将来見返したときにも思わず笑みがこぼれてしまうような、喜んで頂けるような写真をがんばって撮影してきたいと思います。

#768 制作風景その6


canon EOS5D / EF50mm /ISO400 / 2017AUG

制作風景その6

ネーム(屋号をプリントしたテープ)を縫い付ける作業は、かばん完成間近に行う作業です。

このネームも自作した版で一枚一枚プリントしています。

平面だった布地が立体になっていくその工程は毎回楽しくあり、と同時に、産みの苦しみも多少ありますが、このかばんをお求め下さったお客様に喜んで頂けるように、妥協せず丁寧な仕事を心がけています。

出来上がった時の達成感は一入です。